ライフプランと人生のイベント(家族編)

親子4人の家族のイメージ

三鷹のファイナンシャル・プランナー(FP)の伊達です。

「ライフプラン」とは「人生設計」あるいは「生涯生活設計」のことであり、自分がこれからの人生をどのように生きていきたいかについて考え、そしてプラン(計画)として描くことです。と紹介しました。

そして、ライフプランに盛り込む要素として「ライフイベント」があり、次のように大きく5つに分類することができます。

  • 働き方に関するイベント
  • 家族構成や日常生活に関するイベント
  • 住まいに関するイベント
  • 車や趣味、レジャーに関するイベント
  • 万一の突発的なイベント

今回は、ライフプランを考える上で、最も影響の大きい「家族構成や日常生活に関するイベント」について詳しく紹介します。

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家族構成や日常生活に関するイベント

家族構成や日常生活に関するイベントとしては次のイベントが考えられます。

  • 結婚
  • 出産
  • 育児
  • 子どもの独立
  • 老後生活(セカンドライフ)
  • 配偶者の死別
  • 離婚

結婚

「結婚」は、ライフプランを考える上で大きなイベントです。今後の人生を一人で過ごすのか、夫婦で過ごすのかによって、収入や支出に大きな違いが生じます。結婚を始めに、その後のいろいろなライフイベントが具体的に見えてきます。その意味でも「結婚」はライフプランを考えるきっかけの一つでしょう。

出産

結婚のあとに発生するイベントとして「出産」があります。新しい家族が増え、将来の生活費に影響するイベントです。また、万一に備えた生命保険の見直しをすることもあります。ライフプランを作成するときには、今後の希望も含めた子どもの人数をイメージします。

しかし、当初の想定外に子どもが生まれるケースもあり、その場合は早急なライフプランの見直しが必要です。また、出産に伴い仕事を休みケースでは収入にも影響しますで、ライフイベントとしては無視できない項目です。

育児

「育児」は出産に続くイベントです。ここでは、子どもの育て方と同時に働き方も考える必要があります。まず「幼稚園」と「保育園」のどちらに通わせるのかを考えましょう。共働きの家庭では、子どもが何歳から仕事に復帰するのか、復帰後はフルタイムか短時間勤務かについても考えましょう。また、七五三などのイベントも含まれます。

教育

「教育」も大きなイベントです。小学校・中学校・高校・大学などの入学と卒業、受験や留学、成人式などのさまざまなイベントがあります。お金の面では、人生の三大資金(教育資金・住宅資金・老後資金)に含まれるように、教育にかかる費用は無視できません。子どもを通わせる学校が公立か私立か、習い事や学習塾にどの程度通わせるかで、費用も大きく変わります。

しかし、教育費は子どもが生まれたときに必要な時期を予測することが可能です。ライフプランを作成して、計画的に準備することで対応できます。

子どもの独立

子どもの独立もイベントの一つです。子どもが社会人になって経済的に独立することで、日常生活費やイベント費用の負担を減らすことができます。ライフプランでは大学または高校の卒業時点で経済的独立と設定するケースが多いです。

老後生活(セカンドライフ)

退職や引退など、仕事を辞めたあとは老後生活(セカンドライフ)となります。働き方とも関連するイベントです。仕事を辞めると、お金の使い方もそれまでとは変わってきます。セカンドライフの検討では、その後の働き方、生活スタイルなどについてイメージすることが大切です。

配偶者の死別

人間は死から免れることはできません。配偶者が亡くなると、どのような生活になるのかを考えておく必要があります。家計を支えている配偶者が亡くなった場合、残された家族が生活するのに必要のお金が確保されているかについて考えましょう。また、財産の継承という点で相続にも関係するイベントです。

離婚

結婚した人にとって「離婚」のリスクはあります。ライフプランを検討する上で、離婚を前提にすることはまずありません。しかし、離婚となると今後の人生が大きく変わるため、ライフプランを見直す重要なイベントには違いありません。離婚にあたっては、離婚後の財産分与や慰謝料について考える必要があります。また、年金分割によって老後に受け取る年金の金額も変わってきます。お金の面で慎重に検討すべき項目が多くあることを知っておきましょう。